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日本児童英語教育学会 岐阜大会での研究・実践発表

公立小学校でのLBS指導の実践

第43回日本児童英語教育学会(JASTEC)全国大会(7月8日-9日)にて、小野尚美、泉惠美子(関西学院大学)、赤枝康隆(明石市教育委員会)、宮武夏貴(尼崎市立北小学校)は、「絵本を活用したLearning by Storytellingの実践―3つの公立小学校での試みー」の題で論文発表を行いました。

 2022年度からの文部科学省科学研究費補助金を受けて、LBS指導法を公立小学校でも使用して、その効果測定を行なっています。対象となった3校のうち、2校では2年生児童を対象にオリジナル絵本 “Takoyaki Boy”を使用し、残りの1校では、3年生児童を対象に、文部科学省副教材のLet’s Try!1Who are you?を使ってLBS指導を行いました。

 児童の振り返りシートでの記述の分析から、高い関心を持って絵本の内容を楽しんでいたこと、英語に関する気づき、英語劇での自発的な工夫のアイデアなどが見られ、3校のいずれでも、様々な形で児童が積極的に活動に取り組んでいたことが読み取れました。

 3つの公立小学校での試みから、LBS指導を行う効果は公立小学校でも十分に期待できることが分かりました。今後も公立小学校の既存のカリキュラムの中にLBS指導をどのように取り入れることができるか、教育委員会などとも意見を交わして考えながら、実践研究を積み重ねていきます。